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-- 隆成建工についてご紹介ください。
平成22年4月現在の従業員数は取締役が2名、技術作業員が6名。平均年齢26歳の若者集団です。 平成15年、私が28歳のときに従業員2名で開業し、翌平成16年に法人化しました。
-- 建設業許可を取得しようと思った理由をお聞かせください。 平成15年に開業してしばらくは大規模マンションの建設が盛んで、来た仕事をこなすだけで精一杯という状況でした。ところが平成19年頃からは、マンション着工件数の減少と共に機械式立体駐車場据付の注文も減り、新しい取引先を開拓する必要がでてきました。そこで取引のなかった機械式立体駐車場メーカーを、何社か飛び込みで訪問してみました。どこに行ってもまず「建設業許可をお持ちですか?」と聞かれ、建設業許可の必要性を痛感しました。
-- 建設業許可を取得したいと思ってから、どのように行動しましたか。
私は17歳から鳶職として働いており、24歳で始めた機械式立体駐車場据付の実務経験も当時既に10年目でした。しかし28歳で独立開業するまで確定申告をしていなかったことが、ネックになったのです。
-- その後再び建設業許可の申請をすることにしたのはなぜですか。 平成21年夏からは新規開拓のための営業活動を本格化させました。しかし建設業許可がないために信頼を得られず、取引に至らないことが続きました。 平成22年に入り、景気のさらなる悪化が予想される今年、自分が社長として何をしていくべきなのかを改めて考えました。 こんな景気のときだからこそ、打てる手を積極的に打っていくべきではないか。私に付いてきてくれる社員たちのためにも、わが社を、より多くの方から信頼され仕事を任される会社にしなければならない。そのためには、なんとしてでも建設業許可を取得したい。それが私の結論でした。
-- 建設業許可の取得を再び決意したあと、どのように行動しましたか。
どうしても建設業許可の取得をあきらめることができず、何か方法はないかとインターネットで調べていたところ、日本許認可センターのホームページが見つかりました。 -- 日本許認可センターのホームページを見た感想はいかがでしたか。 最初のうちは、疑い半分で読んでいました。しかし建設業許可を取得された様々な業者の方のインタビューを読んでいるうちに、「もしかするとうちもいけるのではないか?」という期待が湧いてきました。 -- 日本許認可センターにはいつ、どのように問い合わせましたか。 無料相談というのがありましたので、今年平成22年の1月末、「だめでもともと」という気持ちで思い切って電話しました。 ホームページに掲載されていた電話番号に掛けると、山内先生が出られました。こちらの状況を簡単に説明すると、「鳶土工での建設業許可は、おそらく大丈夫でしょう。ただ機械器具設置工事業での取得は、もしかすると難しいかもしれません」と教えてくれました。 そのときは、鳶土工と機械器具設置工事業の違いがピンときませんでした。しかし山内先生の優しくも頼もしい受け答えに心引かれたこともあり、その場で、事務所にうかがっての相談を予約しました。
-- 日本許認可センターを訪問して、どのような説明を受けましたか。
山内先生のお話では、28業種に分かれている建設業許可のうち、機械器具設置工事業は、他の業種に比べて審査基準が厳しい業種だそうです。エレベーターのように動くものを組む仕事なので、少しでも不正確な仕事をすれば人命に関わる事故につながる可能性もあるわけですから、それだけ厳しい審査になっているようです。 これからうちが営業していくにあたってどうしても必要なのは、やはり機械器具設置工事業での建設業許可です。鳶土工での建設業許可では、残念ながら私たちの世界では通用しません。 「機械器具設置工事業で進めていただけますか?」と山内先生にお願いすると、先生は「わかりました。ぜひ取りたいですね!」と力強くおっしゃってくれました。 山内先生の力強い言葉を聞き、もしかすると機械器具設置工事業での建設業許可が取れるかもしれないという期待が、自分の中で少しずつ高まってきました。 -- 山内先生に実際に会った印象はいかがでしたか。 うちの会社のことを、自分の会社のことのように思っていただいていることが、ひしひしと伝わってきました。 実はホームページで写真を拝見したときは、ちょっと怖い感じの方なんじゃないかと誤解してたんですよ。実際にお話しするととても柔らかい雰囲気の方だったので、驚きました。
-- 日本許認可センターに申請手続を依頼したあとの展開を教えてください。
そのあと山内先生から追加で何点かの書類を送るように連絡をいただき、その書類も急いで作りました。山内先生も協議のために何度か都庁に足を運ばれたようです。 -- どんな書類を追加で送ったのですか。 機械器具設置工事業での私の実務経験10年のうち、平成12年から14年までの3年分の、作業日報を送りました。作業日報はもともと手書きで書いて保管してあったものを、読みやすいようにパソコンで作り直しました。社員も一生懸命手伝ってくれました。 これが実務経験10年の証明になってくれるかもしれないと思うと、書類を作る手も自然とはかどりました。 -- 作業日報が存在することは、齋藤社長から伝えたのですか。 いいえ。山内先生の方から「作業日報を送ってください」と連絡がありました。これまで何千というケースを経験されているので、我々がどういう書類を持っているかわかってしまうのでしょう。先生のノウハウのすごさを改めて実感しましたね。
-- 追加の書類を送ったあと、どのような結果になりましたか。 翌月3月の下旬に差しかかる頃、ついに山内先生から「機械器具設置工事業での建設業許可申請が受理されました」という連絡がファックスで届きました。 あとは許可証の到着を待つだけでしたが、これがなかなか来ないんですね。山内先生から申請受理の連絡があってから3週間ぐらいして、ようやく届きました。それまでは毎日のように夕方になると郵便受けをのぞきこんで、「今日も届いてないなぁ」とがっかりしていました。 -- 許可証が届いたときの気持ちはいかがでしたか。 嬉しかったですねぇ…。その日のうちに山内先生に報告とお礼のファックスをお送りして、そのあとも電話でもお礼をさせていただきました。 電話に出た山内先生は、「よかったですねー!! おめでとうございます!!」と本当に喜んでくださいました。 山内先生の喜ぶ声を聞いて、先生も申請書類を作ったり、都庁まで何度も協議に行かれたり、いろいろと苦労されたんだということが伝わってきました。改めて、感謝の思いが湧いてきました。 最後が電話で終わってしまうのも嫌でしたから、先日事務所にお邪魔して、直接先生にお礼を申し上げました。そのときも先生はすごく喜んでくださって、本当に自分の会社のことであるかのようにお話されるんです。 本当に、いい先生にお願いしてよかったと思いましたね。
-- 建設業許可票の看板もまだピカピカですね。
最近は、銀の建設業許可票看板がはやりなのだそうです。しかし、やはり昔から建設業といえば「金看板」と言いますから、はやりに左右されず、金の看板を選びました。 事務所に金看板を掲げるのは、会社を設立したときの最初の目標でした。まずは目標一個達成です。
-- 齋藤社長の今後の抱負などをお聞かせください。 営業先で「建設業許可をお持ちですか?」と聞かれて、「今現在持っていません、取る予定ではいます」としか言えなかった頃は、私自身も悔しかったですし、相手の方も「この会社に任せて大丈夫だろうか?」と不安だったと思います。 建設業許可を持っているということは、きちんとした仕事を積み重ねてきたことが証明されているということです。ですのでこれからは胸を張って営業に行けます。 また、私の周りには建設業許可を取ることに関心のない会社がたくさんあります。うちのような若い会社が建設業許可を取ったことが、まだ建設業許可を取っていない会社の方の励みになれば嬉しいです。
隆成建工様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
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